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復刊ドットコムを検討してみた

2024年11月18日

古典や名著の本を入手できなくなった今、どのようにしてこれらの本を手に入れますか?

今回紹介する「復刊ドットコム」は絶版や品切れとなった、どうしても読みたい本をリクエスト投票や条件次第で、復刻の望みを叶えてくれるかもしれないそんなサイトです。

以前から知ってはいたもののあまり深くは調べようとしなかった「復刊ドットコム」について、気になる点を取り上げていこうと思います。

はっきり覚えていませんが2,3年ほど前に見たときに比べて、サイトがかなりリニューアルされていました。

検索してみたら、案外もう一度読んでみたい、手に入れたいと思う本が見つかるかもしれません。ぜひリクエスト投票してみてはいかがでしょうか。忘れた頃にひょっと入手できるかもしれませんよ。

復刊ドットコムとは?

「復刊ドットコム」は書籍を復刊するインターネット書店であり、出版会社でもあるとしています。

またサイトにおいては、絶版本・品切れ本を利用者からの投票で復刊させる、ユーザー参加型のサイトとしています。

ざっくりと復刊ドットコムの活動について説明していきます。

  • 復刊サービスについて
  • 復刊リクエストについて

① 復刊サービスについて

復刊活動のガイドラインとしては、次のような項目を掲げています。

  1. 復刊へ向けた活動
  2. 復刊に関する情報収集
  3. 制作者への情報提供

1.復刊へ向けた活動

主な活動とは次のようなものです。

  • 本の制作者との復刊への談合
  • 情報提供による調査活動

基本的には復刊リクエストが多いタイトルから優先して復刊活動を行なっているようで、たとえリクエスト数が多くなくても復刊実績のある作品と関連性のあるものなら復刊の可能性も少なからずあるとしています。

すべては会員の投票や情報提供によるものなので、それを情報資源としているとのこと。

2.復刊に関する情報収集

情報資源として、次のようなものを重要視しています。

  • 絶版・品切れ本に関する情報
  • 著者の情報
  • 本の内容
  • 奥付情報

3.制作者への情報提供

会員から寄せられた復刊投票や情報、アンケート結果などを制作者に提供することで、投票数に限らず今までの復刊実績をもとに優先的に扱う場合もあるとのこと。

簡単にまとめると、

会員からの投票や情報提供を収集する


その情報をもとに調査活動


場合によっては投票数に依らず優先的に行うこともある


情報を制作者(著者)に提供し復刊への談合


:

実際のところ復刊には大きなハードルがある

② 復刊リクエストについて

復刊リクエストを行うには復刊ドットコムのサイトで会員登録をすることで、次のことが行えるようになります。

  • 復刊リクエストへの投票
  • 新規リクエストの登録
  • レビュー投稿

復刊は会員ユーザーが主体となるので、次のような投票や書き込み、情報提供が好まれます。

  • 投票のコメント欄に、復刊を希望する理由を書く
  • 作品の魅力を伝える
  • ホームページやブログ、Twitterなどで賛同者を募る
  • 著者や作品に関する情報を復刊ドットコムに提供する

公式サイト: https://www.fukkan.com/

復刊の実績について

復刊の実績

  • 2000年のサイトオープンから、復刊活動を20年以上。
  • 55万人の会員から55,000タイトル・85万票のリクエストが寄せられて、 およそ6,000タイトルが復刊に成功。
  • 復刊された作品は、サイトを通じて一般販売を行っている。

復刊の割合としては、1割強で単純計算をしてみると復刊リクエスト10冊につき復刊1冊ぐらいの割合。

しかし、20年以上で6,000タイトルが復刊されたのを見ると、こちらも単純計算で300冊/年の復刊と考えると決して少ない量ではないと思います。

取り扱っているカテゴリー・ジャンルや商品について

取り扱いの商品については、書籍が主体で、カテゴリーとジャンルは次の通りです。

カテゴリー

  • コミック・漫画
  • エンタメ
  • 児童書・絵本
  • 文芸書
  • 専門書
  • 実用書
  • 参考書
  • 学習書
  • 学術書

ジャンル

  • アニメ
  • 声優
  • イラスト
  • コスプレ
  • 特撮
  • 日本文芸
  • 全集
  • 音楽
  • 美術
  • デザイン

復刊が困難なリクエストとは?

  • 雑誌(定期刊行誌)
  • 続編・続巻、過去に発売禁止になった本
  • 復刊ドットコムでの復刊実績がない出版社の本
  • 別装丁(表紙、版型など)/旧訳/旧版/限定版
  • 引退・解散した芸能人関連
  • アイドル・俳優関連
  • 出版社が倒産し版権移動がないもの

雑誌の復刊については、書籍と比べて複数の著作者に許可を取る必要があるため、困難であるがリクエストは受け付けている。

また、出版社が倒産しても著作権の移転でもある「著作権譲渡」が行われていないと版権移動ができないので、その場合は復刊は叶わないと思っておいた方がよいでしょう。

復刊した本は通販で買うことができる

復刊された本はサイト内のショッピング一覧に表示されます。

なお、ショッピングに対しては「会員登録」の有無は関係なく、利用できる。

しかし、会員登録をしておくと、会員限定の特典サービスを受けられるほか、会員かつ投票者には復刊決定時に案内メールを送っているので、在庫が切れる前に必ず買っておきたいと考えているなら、会員登録を行なっておくのがベストです。

公式サイト: https://www.fukkan.com/

投票ランキングを見て分かること

投票ランキングを見てみました。

こちらには年間またはその年の各月ランキングが掲載されており、投票数や投票コメントを読むことができます。

一点、気になったのは2024年の9,10月のランキングを見ると、次の掲載に目がとまりました。

2024年9月
2024年10月

確かに懐かしい思いがありますね。旧版と新版では意見が様々なようですが、やはり後半の物語のダークネス感を出すならやっぱり旧版に軍配が上がると思いますね。音楽やBGM、その他演出が完璧すぎると思います。

でも復刊リクエストにおいて、CDやDVDはリクエストを受け付けないと書いていたはず...
(Q:CDやDVDの復刻リクエストはできますか?)

あと、なぜこの時期に月間投票ランキング10位以内に入ったのか?考えてみるとこんな背景があったからではないでしょうか。

おそらくコミックの新刊HUNTER×HUNTER 38 (ジャンプコミックス)が、2024年9月4日に発売となって、また連載もスタートしたことも起因しているかもしれません。

特に、月間投票ランキングの短期間のうちに多くの票を集めるからには何らかの理由があるわけです。それにはトレンドや流行関係していると思われます。そのほか著名人が亡くなった際に生前著していた書物などの復刊もランキングで目にすることがあります。

まとめ:復刊してほしい本を見つけたらまずは投票をしてみよう!

復刊ドットコムは、絶版本・品切れ本を利用者からの投票で復刊させる、ユーザー参加型のサイトです。

なので、中古でも手に入らず、また有ったとしても希少品ということで法外価格で手が出せない場合、こちらのサイトに会員登録をしてリクエスト投票するのが良いかもしれません。

たいてい復刊された書物を見てみると、当時の価格よりかはだいぶ高騰価格で売られているのが実情です。おそらく復刊にかかるコストと購買層が限られているので、致し方ないかと。

私も古書や専門書を中古待ちをしていますが、待っても待っても現れないので、リクエスト投票やコメントを送ってみたいと思います。

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